このサイトを訪れる人の中には、
「そもそもパワージムって何なの?」
「普通のフィットネスジムと何が違うの?」
という疑問を持たれている方もいるかと思います。
そこでこの記事では、パワージムと一般のジムとの違いについて詳しく解説していきます。
パワージム=パワーリフティングの練習に特化したジム
パワージムとは、パワーリフティング専門ジムやフリーウェイトジムといった、パワーリフティングの練習に特化したジムのことです。
健康志向の人やボディメイク目的の人が通う一般的なフィットネスジム(エニタイムフィットネス、ゴールドジム等)とは、設備やジムの雰囲気が大きく異なります。
パワージムと一般のジムとの主な違い5つ
パワージムと一般のジムとの主な違いについて見ていきましょう。
① ラックの使用時間に制限がない
一般的なジムではパワーラックやベンチ台の台数が少なく、使用時間に制限があることがほとんどです。
制限時間がなかったとしても。他の会員さんのことを考えて最小限のトレーニングだけやって切り上げる人が多いと思います。
一方パワージムでは、ラックが沢山ある上、基本的にラックの使用時間に制限がありません。
したがって、BIG3の練習を思う存分行うことができます。
また、もし混んでいる場合でも、パワージムでは他の会員さんと協力してプレートの付け替えなどを行い、1つのラックを共有しながら一緒に練習を行うのが普通です。
② パワーリフティング用の公式ラックやシャフトが置いてある
パワーリフティング競技をやる上で欠かせないのが、公式ラックやシャフトといった競技で使用される道具です。
パワージムにはこういった道具が揃っていますが、一般のジムには基本的に置いていません。
別に公式の道具じゃなくても練習自体は可能なのですが、その場合次のような違いがあることは理解しておきましょう。
- ベンチ台の高さや幅の違いによる感覚の違い
- シャフト径の違い*によるデッドリフトの挙上重量・感覚の違い
*一般のジムのシャフトは28mm, パワーリフティングの公式はほとんどが29mm
特に気を付けないといけないのが、2つ目の「シャフト径の違いによるデッドリフトの挙上重量・感覚の違い」です。
一般のジムにおいてある28mmのシャフトは、パワーリフティング大会でよく使われる29mmのシャフトに比べてよくしなるため、その分重い重量が引けてしまいます。(個人差はあるが+5~20kg程度)
そのため、「いつものジムでの挙上重量を当てにしてパワーリフティングの大会に出て、デッドリフトで第一試技の重量すら上がらず失格・・・」なんてパターンもあります。(実際大会で見かけます)
こういったリスクを排除するためには、パワージムで普段から練習したり、大会前にビジター利用で公式の道具の感覚を確認しておくのが一番です。
③ 床引きデッドリフトが可能(ジムによってはドロップも可)
一般のジムでは床引きデッドリフトが禁止されているところが多いですが、パワージムなら床引きデッドリフトが可能です。
ジムによってはドロップ(床に落とすこと)が許されていることもあります。
ドロップが出来るとネガティブを耐えなくて済む分デッドリフトの練習量を増やせたり、ウェイトリフティング種目の練習も行うことができます。
先ほど説明したシャフトの違いも含め、ノーストレスでデッドリフトを行いたいならパワージム一択です。
④ BIG3の指導が受けられる
ある意味一般のジムとパワージムの一番大きな違いはこれかも知れません。
パワージムでは、BIG3のフォームや練習法に関して指導を受けることができます。
オーナーやトレーナーからの指導に関しては有料の場合もありますが、基本的に会員さん同士は互いに教え合ったり、アドバイスし合いながら練習しているので、アドバイスを求めれば皆色々教えてくれるはずです。
怪我せずBIG3の重量を伸ばしたい方には、パワージムがオススメです。
⑤ 強くなりたい人が集まっている
一般のジムには、健康目的の人、ダイエット目的の人、ボディメイク路線の人、強くなりたい人など、色んな目的の人が集まっています。
一方、パワージムに集まるのは強くなりたい人ばかりです。
もちろん健康目的の人やダイエット目的の人もいないわけではありませんが、一般のジムに比べるとそういう人は少ないです。
皆強くなりたいという共通の想いを持っているので、互いにプレートの付け替えを手伝ったり、補助に入ったり、誰かのメインセットのときに応援したりと、自然と会員同士の距離も近くなります。
一般のジムでよく見るような「イヤホンしながら一人でトレーニングしている人」はほとんどいないと思います。
パワージムにおける会員は「ただの会員」ではなく「仲間」なのです。
まとめ
この記事では、パワージムと一般のジムの違いについて解説しました。
最後に要点をまとめておきます。
- パワージム=パワーリフティングの練習に特化したジム
- ラックの使用時間に制限がない
- パワーリフティング用の公式ラックやシャフトが置いてある
- 床引きデッドリフトが可能(ジムによってはドロップも可)
- BIG3の指導が受けられる
- 強くなりたい人が集まっている
パワージムには、強くなるための環境がバッチリ揃っています。
リフターでなくとも、BIG3を中心に記録を伸ばしたい人にはパワージムがオススメです。